悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

夢/棒を飛ぶやつ

竹がある。2m弱くらいの長さに切ってあって、二本ある。端っこを右手で握る。左手でもう一本の端っこも握る。反対側の端っこを別の人が同じように握る。二人は担架を持っているような格好になる。腰をかがめるなり、しゃがむなりして、二本の竹が地面に触れるくらいの高さになる。竹の棒を握った右手と左手をくっつけたり離したりする。二人は動きをそろえる。平行の二本の竹の棒が平行のままくっついたり離れたりする。どうせだからリズムに合わせる。そこに三人目がやってきて、二本の竹の棒が離れたときに、二本の間にちょんと片足で入る。すぐさま二本の竹の棒はくっつので、足を入れた間はなくなってしまう。間がなくなる前にジャンプして、今度はくっついた二本の竹の棒をまたぐように両足で着地する。三人目はリズムに合わせてくっついたり離れたりする竹に足をとられないようぴょんぴょんする。足が竹にひっかからなければいい。ひっかかったらダメ。こんな遊びをしたことがあった。名前は覚えていない。


お笑いコンビのジャルジャルに野球部のコントがある。片方が野球部員で片方が新入部員。野球部員の方が初心者である新入部員に野球を教えようとするのだけど、ぜんぜん教えられないという内容。なぜ教えられないかというと、新入部員には野球のイメージがまったくないのだ。野球といえば球場の雰囲気とかバッターとかピッチャーとか思い出すけど、新入部員はそういった野球についてのイメージがまったくないから、野球部員から「かまえてみて」と言われてもバッターの構えのイメージがわからないからぜんぜんできない。そもそもバッドをどういう風に持つのかということもわからない。なんでジャルジャルのコントの話を書いたのかもわからない。でも、ジャルジャルって好きよ。一つのアイデアで強引に一つのコントにしちゃうって感じ。コントの最初にバッとアイデアが出て、いくらか展開していきそうに思うけどぜんぜん展開しない。作品をたくさんつくろうとするとこうなるのかしらと邪推しちゃうけど、なんかミニマルでカッコいい。そう、なんかミニマルな感じ。二人の恰好も、似たような恰好してるけど袖の長さが違ったりするところも反復とそのズレを感じる。あ、てかそもそも名前がジャルジャルって時点で繰り返すことへの執着があらぁねきっと。