読書/日記
その日。
仕事。
終業後、前職の人たちと呑みにいく。ビアー。ビアー。みずわり、みずわり、みずわり、みずわり、みずわり、げろげろ、みず、みずわり、みず。
その日。
休み。
こたつで寝ていた。ずるっと、こたつの底が開いて、ずるずるっと落ちそうになる。底の下の方から、落ちてこーいとおそろしい声がした。
古谷利裕「人はある日、とつぜん小説家になる」をすこし読む。何人かの現代の小説家についての作家論集。批評というか、ある特定の「読み方」によって読み込みそうになりながらも、その「読み方」の流れに逆らって、さらに文章に向かっていく方法がとても良い。「語彙集」もすこし読む。
今月は出費が激しかったので、残り半分は節約しようと思っていたのだけど、ネットで本を買ってしまった。どうせ読まないのだから、やめておけばいいのに。と、けむくじゃらの大男にビンタでもされたらいいのに。
「東十条の女」「早稲田文学 春号」「アストロノート1 青猫以後」。
その日
仕事。
最近は昼休みに後藤明生『蜂アカデミーへの報告』を読んでいる。kindleで後藤明生がたくさん読めるのはありがたい。好きになっちゃうと、なんだろうと後藤明生ののらりくらりした文体を読んでるだけで楽しいような気がしてくるから困る。とはいえ、『蜂アカデミーへの報告』では、語り方にもいくつかの種類があって、だらしない一人称という感じではない。個人的には、厚顔や天然、あるいはボケ、カマトトというよりは"とぼけてる"ということばがぴったりくる気がする。
後藤明生にたいする批判で面白いものはあるだろうか。
とはいえ、今日はあまり本を読まなかった。
粕谷栄市『世界の構造』を少しだけ読む。
明日は飲み会なので憂鬱。本を読んでても誰も文句を言わず、30分に一度くらい、「面白い?」と訊かれて「うん」と答えると「ふうん」とだけ言ってくれる飲み会があったら嬉しい。賑やかな場所は嫌いではない。