悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

読書/日記

その日

仕事。
晴れていたり雨が降ったりした。
来週と、来月に二度。休日出勤することになった。ただそれだけのことで、ダウナーになる。傷つきやすいぼくら、みたいなことばは甘くて、好きなのだけど、実際それじゃあ困るよな、と思う。
深沢七郎「庶民列伝」を少し読んだけど、読み進めるか迷う。明日は出かけるけど、なにを読もうか。

 

 

その日

仕事。
いつもより少し残業する。
そのあと渋谷に遊びに行ってKと食事。
けっきょく、「庶民列伝」を読むことにして、電車のなかですこし読む。

 

 

その日

休み。いい天気。外に出たくなる。
買い物をしてメガネ、ipadを買う。ipadは安くなかったので、買ったそばから後悔する。
「庶民列伝」をすこし読む。
読書メーターを使い始めて、7年くらい経つだろうか。途中あいだがあいた時期もあったのだけど、わりあいマメにやっていた。けどもやめようかと思う。感想など書くのならまだしも書かないものもあるし、ただ読んだ本の数を記録する必要性に疑問。ある程度の量となった記録は見返すだけでも、もちろん面白い。日付とタイトル。それだけ想起されるものはいくらでもある。とはいえ一冊の本読了するというのはどういうことなのだろうかという疑問と付き合うためには別の方法もまた試みられる必要があるのだろう。読む、ことについて考え始めると、たいていバイナールの「読んでいない本について堂々と語る方法」が遠く反響する。あるいは、金井美恵子による島田雅彦嵐が丘についての文章を批判したもの。しばらく読書メーターはやめてみようと思う。

 


その日

仕事。
今日はあまり本は読まなかった。
深沢七郎の「庶民列伝」を少しだけ。
サロメの十字架」は「東京のプリンス」の女性版みたいで愛くるしい。この短編のなかに腿をつかむというような表現があるのだけど、よくあるものなのだろうか。ちょっとおもしろい。上からだろうか、横からだろうか、上からのように感じるけどどうだろう。ブコウスキーのパルプ(柴田元幸訳)ではたしかケツをつかむというような表現があって、こちらは男が女のケツを、でちょっと下品な感じ。「サロメの十字架」の腿は、女が男の腿を、なのだけど、どうだろう。
せっかくipad proを買ったので、読書記録の付け方もいろいろ試してみたい。

 


その日

仕事。
仕事中は終始イライラしていた。
存在の不安?
「庶民列伝」を少しだけ読む。
語り口がとても面白い。その面白さをうまく説明できないだろうか。

 

庶民烈伝 (中公文庫)

庶民烈伝 (中公文庫)

 

 



その日

仕事。
「庶民烈伝」を読み終える。ずっと烈伝を列伝だと思っていたよ恥ずかしい。