悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

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休みだったので、あれこれやろうと考えていたのになにもせず。チェーホフを読もうと思っていたけれど読まず。ちょろちょろオースティンのエマを読み返したりしていた。
前々回の更新でミス・ベイツのことをミス・ベイズと書いていたことに気づく。良き読者には記憶力があると書いたのはナボコフだ。「良き読者と良き作家」のなかでナボコフは有名な〈まことに奇妙なことだが、ひとは書物を読むことはできない、ただ再読することができるだけだ。〉という名言を書いている。

〈二度、三度、四度と読み直して、初めてある意味では、絵にたいするように書物にたいせるのである〉だとか。その日に読んだ本の登場人物の名前を書き間違えるなんて、記憶力がないのだと悲しい気持ちになったけど、なんのことはなくて、ただただわたしはオースティンのエマを読んじゃいなかったのだ。

 

本日は(も?)たいして本を読まなかった。仕事のせい。家で電話を待っていたのだけどちっともこずかけても出ず、たいした要でもないのにそれだけのことで気を揉んで何も手につかず。本当に気が小さくて嫌になる。
結局夜には電話ができたものの、日中を気を揉んで過ごしてしまい後悔。なにかすっきりするものが読みたくなって途中まで読んでいた漫画『キングダム』を読む。大暴れする主人公を読めば気分も晴れるだろうと思ったのに、主人公たちがじわじわ追い詰められる場面で、すっきりするところまで読みすすめたら結局kindleで6巻分も買ってしまい後悔。kindleで続きものの漫画を読むとぽんぽん買ってしまうので危険であるということを学ぶ。

笙野頼子「極楽」を読んで寝ようと思ったら、なかなか恐ろしい話で興奮してしまい寝れず後悔。