悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日記3/27

3/27 一週間くらい前に調子を崩してから生活のテンポもおかしくなってしまったよう。レイモンド・カーヴァーの「書くことについて」というエッセイのなか、〈アイザック・ディネーセンはこう言った。私は、希望もなく絶望もなく、毎日ちょっとずつ書きます、…

日記3/24

3/24 体調が悪いと弱気になる。弱気なときのほうがまわりにやさしくなれるというか、怒ったりいらだったりすることにも体力がいるのだなと思う。自分のことで手一杯でまわりにたいする反応が鈍くなっているということか。でもそれではわたしがいだく反応の多…

日記3/21

3/21 「チェーホフの距離」という文章のなかで山田稔はチェーホフの実生活における他人との距離のとりかたに触れる。 青春を犠牲にして手に入れた貴重な自由を、チェーホフは相手が社会であれ、個人であれ、頑なに守り通そうとした。自由を束縛するおそれの…

日記3/20

3/20 平日の午後、2時とかそれくらいの時間、車に乗り駅前の交差点で信号を待っているとき、外を見ていると家族連れがファミレスから出てきたりする。若い夫婦と小学生になったかならないかくらいの子供、ベビーカーに乗った赤ちゃん。 男はキャップを被って…

日記3/19

3/19 会社近くのコブシの花が枯れてきた。大きな木で、遠くからみると白いのが映えていたけど、あっという間に終わってしまう。コブシの花は傍目にはしっとりとしているようで重さを感じる。 〈わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに…

日記3/18

3/18 蚤は家を出て行く心の準備や身のまわりの整理をするようになった。“逃げられない”と思い始めた時にはむしろ家出の用意をしてみた。準備をすれば“逃げられる”と信じていいような雰囲気ができた。大祭/笙野頼子 「大祭」の主人公は辛い家から逃げ出す希…

日記3/17

3/17 昨夜は食事に出かける。ひさびさの都内。渋谷のバスロータリーのところの歩道橋が部分的になくなっていて、すっきりとした見慣れない景色になっていた。隣が近い居酒屋だと隣の話が気になって仕方がないのと、自分と同じようにこちらの話に聞き耳を立て…

日記3/15

3/15 チェーホフの本をぱらぱら見ていて、「いいなずけ」は読んでいないことがわかる。 八月十七日(火)晴朝ごはんを終えてすぐ、河口湖駅より列車便の原稿を出しに下る。主人同乗。駅から思いたって、そのまま本栖湖へ行く。ボートに乗る。岸づたいにはこ…

3/14

休みだったので、あれこれやろうと考えていたのになにもせず。チェーホフを読もうと思っていたけれど読まず。ちょろちょろオースティンのエマを読み返したりしていた。前々回の更新でミス・ベイツのことをミス・ベイズと書いていたことに気づく。良き読者に…

3/13

仕事終わりで、立川へ行く。Sと会う。Sは来るのが遅くなると言っていたのに、わたしより先に到着していた。Sを待っている間に本屋でも行こうかと思っていたけど、Sはすでに着いていたので本屋に行く理由はなくなったにもかかわらずなぜかSとともに有隣堂の方…

3/12

どこかへ行ってしまいたいなどと口ではいっても結局どこへもいかないのはわかりきったことで、わたしはいつもわたしをあまり信用していないものだからわたしもわたしに期待されていないことをすっかり気にしなくなってしまいあることないこと言ってしまうの…

日記

3/11 最近は暖かい日が多くなってきて、春が来るんだなという気分が高まる。暖かい日にわけもなく良い気分になってしまうのは、きっととても良いことで、昨年のちょうど今頃の日記にそのようなことが書いてあり、今年も同じようなことを思っている。その前の…

日記

3/10 お昼におかゆを作ったら水をいれすぎてしまいふやふやでびちゃびちゃしたものを食べるはめになってしまった。 小袋成彬『分離派の夏』というアルバムを聴いていたら夏が恋しくなってきた。今年の夏はいつもの夜道を日のあるうちに帰って遠くに入道雲を…

日記

3/8 アイロンの当て布が破れてしまったので仕事帰りに百均による。帰りにどこそこへ寄っていこうと仕事中によく思うもののいざ帰宅時間になると疲れてしまいどこかへ寄っていくなんてことは一ミリも考えられなくなってしまうのだけど、もうしばらく前から当…

日記

3/7 休みなのでなにかしたいけれどなにもすることが思いつかず、本など読んで過ごす。一日まったく家から出ないのも不健康だと思うものの近所の図書館くらいしか行くところはなくそれでも家にいるよりかは良いだろうと思ったところで休館だということを思い…

読書日記

3/6 朝、妹から「生きてる?」とLINEが来る。週末に顔を合わせたばかりだというのに数年ぶりの友人にメッセージを送ってみたという感じで、変だと思い無視しているとその後もスタンプやら送ってくるので、もしかしたら家の近くでなにか事故だか事件だかが起…

日記

3/5 いい天気だった。暖かくて、今日のような日にはそのたびに逃避行の夢をみる。 夢といっていいのか、白昼夢というほど体験的なものではなくてほんのちょっと隅のほうをかすめるのは断片で画なのか観念なのか区別がつかないから、思い出そうとしてもただい…

お見舞い

お見舞 Sのお見舞いへ行く。盲腸の手術のためで、数日もすれば退院できるらしい。行かなくても良いような気もしたけど、休みだったので行くことにした。なにか持っていこうと思った。盲腸の人に食べ物は持っていかないだろう。他には本くらいしか思い浮かば…