悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

読書日記

01/02

明日まで休み。 
渋谷に『アタラント号』を観に行く。期待していたよりもはるかに楽しめた。大勢の人が動き回るのはとにかく好きで、冒頭のみんなが列になって歩いているのから良い。スリを大勢の人が追っかけるところも最高。また女と離れ離れになってしまい男が憔悴しきってしまうのもおかしい。男が海岸をカメラの奥に走っていくところや船がパリに到着するところなんかはうっとりしちゃう。なんでもそうなのだけど、一般的に古典とされているものに触れてもてんでわからなくてがっかりしちゃうことが多いなか、良かった。嬉しい。 
明後日からの仕事をことを思うと、うんざりした気分で、日記も書く気にはならなかったのだけど、『アタラント号』のことを思い出していたらなんだか良い気分になってきたので、やはり、良かった。 

出かけついでに、喫茶店で本を読んだりしたのだけど、あまり頭に入らず。 
小林紀晴『写真で愉しむ 東京「水流」地形散歩』(集英社新書マティアス・マルティネスミヒャエル・シェッフェル『物語の森へ』(法政大学出版局)を少しづつ読む。 
29日から日記を書いていなかったので、今年はじめての日記ということになる。 
ブログは1年続いたことが過去にないので続けられたらいいと思う。 


01/03

明日から仕事。チョー憂鬱。お気に入りの音楽でドライブしてどこかへ行きたい。ドライブの難点は走っている自身の車の姿をみれないということだろうか。 
倉茂数『名もなき王国』を読む。構成が凝っていて、うまい言いかたがわからないのだけど、何人かの人物が執筆した文章から構成された一冊の本かのような体裁になっている。そして単行本の帯にもあるようにある仕掛けがなされている。何人かの文章は小説のなかの現実で書かれた文章である。わたしは各章で書かれた出来事から小説内の現実を思い浮かべながら読み進めていくのだけど、この小説の現実とその現実において書かれた文章との関係の妙にくらくらする。 


01/04

仕事。夜中に目覚めたりして、繊細だなあと苦笑いの気分。 
ひさびさにプロジェクターを起動してみたら使えたので映画をみる。いぜんはパソコンでつないでいたのだけど、いまはパソコンを持っていないため、fire tv stickで試してみた。良い感じ。 

白い壁に映した。やっぱりスクリーンがほしいけど、まあ観れるレベル。自分が持っているプロジェクターには音声出力がなくて、内蔵スピーカーがあるのだけどちょっときになるレベルでひどい。ここは解決したいところ。HDMIケーブルでタブレットと繋いで、音声はタブレットからBluetoothスピーカーというのが良さそう。 
などということをだらだらと考えていたら、たいして本も読めず。 
本も読めないし仕事も嫌だし気が塞ぐけど、ちかごろは晴天が続いているのがすくい。晴天というのは良い。