悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

2019/10/24

 

この頃のわたし(たち)

 
今日は仕事が大変だったというか、残業代の出ない居残りをしてせいか気持ちが荒んでいて、明日の出勤がとてもしんどく思える。
しんどいのはいつだって同じだけど、今日はとくにしんどい感じがある。毎日天気が悪いせいだろうか。
人に見せることを意識した文章ばかりを書いていた時期は比較的ネガティブなことは書かないようになった。人に見せない文章はもっと、もっと、陰鬱なものになる。
しばらくブログを更新しなくなって、それでも更新していたころと同じくらいかあるいはそれ以上の分量の日記、というか文章は書いていて、ここ数日人に見せるということが身体的にも意識しなくてすむようになったせいか、書いてあることがとても暗い。
 

死んでも生きていない

ゆっくりと日はのぼり、そのことを受け入れられないまま起床しなくてはならない時間となる。
給料日が近づくとほっとするというか、なんとか今月もどうにか生き延びることが出来たと思えるけど、はたしてあっという間といえばあっという間でこんなに早く月日が過ぎてしまって大丈夫なのだろうかとも思う。
早く死にたいといえば早く死にたい。楽しみですらある。
vamapire weekendが今年出したアルバムの曲の歌詞にこんなのがある。
 
I don't wanna live like this
But I don't wanna die
 
曲調は明るくて、それがまた切ないよう。
何のように生きたくないかは人によって違ったりするだろうけど、そうよねっていう気分。
 
死にたくないといえば死にたくない。死にたくないというか、死ぬというがどういうことかはわからないので、死ぬことに伴う苦痛を想像するとげんなりしちゃうしそれは大変おそろしいということだろうか。
 
石井桃子の『幻の朱い実』をちかごろ読んでいる。
著者の自伝的な作品だとのこと。
やっぱりやっぱり石井桃子はとてもえらい作家だと思う。
主人公の明子と大学の先輩である蕗子との交流が描かれる。まだ途中だけど蕗子は結核を患っており徐々に弱っていくさまが大変つらい。
 
死にたいとか生きたいとかそんなことばかり書いているようだけど、まあそれは夜の気分というやつで、つまり午後三時の陽の下では溶けてしまったり透けてしまったりするので存在しないものかもしれず、ただ夜が暗いばかりにふとそんな考えをうっかり見た気になってしまうだけなのだからさほど深刻なものでもないとはいえ、嘘ではないのだから、自分の真摯さが可哀想に思えるくらい降らないといえばくだらない。
 
 
さて、どんなに長い夜であっても本を読んでしまえばやり過ごせてしまうわたしたちではありますが、なにより大事なのは休息なのですから、寝なくてはならないのですね。
あー、やだやだ。