悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

年末年始のこと

年末年始は実家で「孤独のグルメ」を観ているうちに過ぎてしまった。
父などは年末に「孤独のグルメ」をみることに、いくらか恒例行事感をおぼえているらしく、そのように言われると途端にシラケる気がしないでもない。

年末に「孤独のグルメ」をみることの良さとは、他に見たいものやりたいことがたくさんあったのにも関わらず、ついついテレビの前でダラダラしてしまい、ちょっぴり後悔しつつも、食べ物ばかり頭に浮かぶので、こんな遅い時間にお店なんてやってないしと思いながら厚着して向かったコンビニで見かけた他の客にたいして「あの人も孤独のグルメをみてお腹を空かしてしまったんだろうか」などと思うことにあるのだから、なんというか、わざわざ年末スペシャルを録画するようになったらおしまいではないか。
それは、私の好きなテレビドラマのほとんどが夕方の再放送でみたドラマだというのに似ているかもしれない。

ところで、「孤独のグルメ」をみているとなんだかすごく面白くて気の利いたドラマのように思えて、お正月明けにもしばらくみたりするのだけど、2週間もすると飽きてしまい、なんだかお餅みたいだなと思った。
いや、というか、妹が、お正月にひさしぶりにお餅を食べるとすごく美味しくてあちこちでもらったお餅をしばらくは楽しく食べるのだけど2月にならないうちに飽きてしまうと話していて、私にとっての「孤独のグルメ」みたいだ、と思ったのだった。

料理研究家コウケンテツさんがyoutubeでお餅でつくるチヂミの作り方をあげていたので初詣など行かずに作ってみると美味しかった。お正月休みの間はそればかり食べていたのだけど、動画は1月2日にあげられており、私のお餅にたいする「飽き」を先取りされた気分にもなった。