悪い慰め

感傷癖から抜け出すためのレッスン

3/13

仕事終わりで、立川へ行く。Sと会う。Sは来るのが遅くなると言っていたのに、わたしより先に到着していた。Sを待っている間に本屋でも行こうかと思っていたけど、Sはすでに着いていたので本屋に行く理由はなくなったにもかかわらずなぜかSとともに有隣堂の方…

3/12

どこかへ行ってしまいたいなどと口ではいっても結局どこへもいかないのはわかりきったことで、わたしはいつもわたしをあまり信用していないものだからわたしもわたしに期待されていないことをすっかり気にしなくなってしまいあることないこと言ってしまうの…

日記

3/11 最近は暖かい日が多くなってきて、春が来るんだなという気分が高まる。暖かい日にわけもなく良い気分になってしまうのは、きっととても良いことで、昨年のちょうど今頃の日記にそのようなことが書いてあり、今年も同じようなことを思っている。その前の…

日記

3/10 お昼におかゆを作ったら水をいれすぎてしまいふやふやでびちゃびちゃしたものを食べるはめになってしまった。 小袋成彬『分離派の夏』というアルバムを聴いていたら夏が恋しくなってきた。今年の夏はいつもの夜道を日のあるうちに帰って遠くに入道雲を…

日記

3/8 アイロンの当て布が破れてしまったので仕事帰りに百均による。帰りにどこそこへ寄っていこうと仕事中によく思うもののいざ帰宅時間になると疲れてしまいどこかへ寄っていくなんてことは一ミリも考えられなくなってしまうのだけど、もうしばらく前から当…

日記

3/7 休みなのでなにかしたいけれどなにもすることが思いつかず、本など読んで過ごす。一日まったく家から出ないのも不健康だと思うものの近所の図書館くらいしか行くところはなくそれでも家にいるよりかは良いだろうと思ったところで休館だということを思い…

読書日記

3/6 朝、妹から「生きてる?」とLINEが来る。週末に顔を合わせたばかりだというのに数年ぶりの友人にメッセージを送ってみたという感じで、変だと思い無視しているとその後もスタンプやら送ってくるので、もしかしたら家の近くでなにか事故だか事件だかが起…

日記

3/5 いい天気だった。暖かくて、今日のような日にはそのたびに逃避行の夢をみる。 夢といっていいのか、白昼夢というほど体験的なものではなくてほんのちょっと隅のほうをかすめるのは断片で画なのか観念なのか区別がつかないから、思い出そうとしてもただい…

お見舞い

お見舞 Sのお見舞いへ行く。盲腸の手術のためで、数日もすれば退院できるらしい。行かなくても良いような気もしたけど、休みだったので行くことにした。なにか持っていこうと思った。盲腸の人に食べ物は持っていかないだろう。他には本くらいしか思い浮かば…

日記

レイモンド・カーヴァー『頼むから静かにしてくれ〈1〉』を読む。 「寡黙な」というのはひとつの積極的な態度だ。全く動かないのに能動的であることはよくある。この短編集に出てくる寡黙な人たちはみんなそういった選び取った態度としての寡黙ではなくて投…

日記

2019/02/14 仕事。 午後は車のなかで人を待っているだけで過ぎた。 車は駅前の通りに止めていて、下校途中の高校生がおおぜい通り過ぎていった。 女子生徒たちがみんな手頃な大きさの紙袋を持っていて今日がバレンタインデーだということ思い出す。ちかごろ…

日記

2019/02/12 仕事。 仕事中に西村賢太「春は青いバスに乗って」を読んだ。バイト先での暴行事件で留置所に入ったことを書いている。 同部屋の留置人との友情というほどでもないような関係で、主人公の「私」は彼らからの恩を返そうとおもうのだけど思うように…

日記

2019/02/11 休み。昨日と、今日と休み。昨晩は八王子へいった。ひさしぶり。古本屋で散財したあと、沖縄料理のお店へ行く。となりでおじいさんが飲んでいて、常連らしく沖縄が郷里のようだった。寺山修司を読んでいたので変な想像がふくらんだ。郷里から遠く…

日記

2/06 仕事。 とくになにもしないまま時間が過ぎてしまった。 なにも積み重ねることができず、日々最初からやりなおしている気がする。 本は少しだけ読む。1日がとても軽い。昨日と今日、明日、それぞれの1日の繋がりが薄い。 良いことか悪いことか、わから…

いつかの日記(だったもの)

無職の思い出 2015/11/12~2016/1/7 池袋東口を日付が変わる少し前に出発してお台場海浜公園まで歩いた。雑司が谷霊園と武道館を経由。所要時間は約7時間だった。 映画 新宿で「ホワイト・ゴッド」という映画を観た。犬がたくさん出てきてよく走る。愉快で…

日記

2019/01/28 仕事。 サボっていることについて、上司がいくらか気にかけているかもしれない。怒っているとか、そのことを理由に脅かしてやろうとかいうのではなく、わたしと上司とさらにその上司との微妙な関係性のなかでの微妙な気にされかたといえばいいか…

日記

2019/01/24 図書館へいく。何冊か本を借りる。そのなかの一冊。鹿島茂『成功する読書日記』(文藝春秋)。なんとも微妙なタイトル。この成功というのは、読書日記を継続的に続けることができるようになる、の成功。前半は読書日記をつけるコツで、後半は著者…

日記

01/20 休み。ぼんやりしている間に一日過ぎてしまう。たまに職場でさしいれでもらう肉まんが美味しいので、調べたらPAOPAOというところのものだった。コンビニでしか肉まんを食べたことがなかったので、新鮮。大きい駅ビルの食品売り場によくあるらしい。夏…

日記

01/15 仕事。あまり忙しい要件もなかったのでぼんやりしているうちに一日過ぎる。 帰宅後は、「それから」を読む。 但馬にいる友人というのが出てくる。学生時代の友人で、その後但馬へ行ってしまう。とくに何という人物でもなく筋のために登場するようで名…

日記

1/10 美容室へいく。毎回書いている気がするけど、なぜあんなにみんな美容師と楽しそうに話せるんだろう。コミュニケーション能力なるもののなさに辟易する。その後、喫茶店で本を読む。あまり集中出来ず。前々から思っていたけど、外で本を読むのはむいてい…

日記01/06〜01/08

1/6 休み。だらだらと過ぎていった。 長谷川四郎「細部の拡大」、ホフマン「砂男」を読む。「細部の拡大」は細部を拡大しているというより、「登山帽の男」の前半を語り方を変えただけの変な小説。 「砂男」の主人公はどうものぞき見ることでおかしくなって…

読書日記

01/02 明日まで休み。 渋谷に『アタラント号』を観に行く。期待していたよりもはるかに楽しめた。大勢の人が動き回るのはとにかく好きで、冒頭のみんなが列になって歩いているのから良い。スリを大勢の人が追っかけるところも最高。また女と離れ離れになって…

読書日記

12/25 仕事。あと一週間なので頑張りたいところ。とても寒い。 長谷川四郎が「ぼくの好きな文章」という短い文章のなかで、文章が好きな作家として柳田國男と森鴎外をあげていたのは意外。 「小説」ではなくて、「文章」というところがポイントだろうか。 高…

ソフトクリームソーダ

ユーモア 「あんまりにもユーモアがありすぎるせいでスベっちゃうんだ」と男は言った。わたしはあんまりにもユーモアがありすぎるせいでスベったりはしないと思った。 「ユーモアというのはある文脈を理解しないと意味がわからないことが多い。つまり普遍的…

読書日記

12/11 仕事。たいへん。 長谷川四郎「馬の微笑み」を読む。ソ連の煉瓦工場で働く話。語り手たちが働くのはしょぼい工場。〈若し「煉瓦製造技術発達史」というような本があるとすれば、その第一番目の挿絵に、この工場が出て来るように思われた。〉 ノルマは…

わたしのためにあなたに書いてほしい文章のこと

ほんとうはあなたのためにわたしが書きたい文章のこと、と書きたいところだったのだけど、そこで言われるあなたはぽっかりと空いた穴だしけっきょくのところわたしでもあるので、ならいっそのこと、わたしのためにあなたに書いてほしい文章のこと、とでもし…

暖かい公園で本など読みたい

市街戦の跡地を猫が歩いていた。わたしはそのことを人から聞かされて、市街戦の跡地とはどのようなところだろうかと思った。動画で見たことのあるヨーロッパの景色や幕末の様子が浮かんだ。それらの場所を歩く猫の姿はふさわしいようにもふさわしくないよう…

ぼくたちの日々とか

冗談ばかりで 楽しすぎて体の奥まで 甘えたりしてありえない夢を見て 日々が過ぎる 「ぼくたちの日々」/スガシカオ ぼくらの日々 そのころ、ぼく自身は最悪の気分だったのだけど、ぼくらとしては気分の良い日が続いていて、本を読んだり音楽をきいたり、と…

読書日記

2018/12/06 休み。と思いきや半日仕事。 千野帽子『読まず嫌い』をすこし読む。タイトルからして、読んでいない本についている話なのかと思った。わたしは本が好きな気でいるものの、実はあんまり読んでいないのでそのことを慰めてくれる本なんじゃないかと…

読書日記

2018-11-29 池袋の三省堂のアウトレットコーナーで草森紳一『本の読み方』を購入。同コーナーではじめて本を買ったと思う。 文庫コーナーにはリブロについての文庫本が平積みされていた。わたしの知っているリブロはもう別に求心力のあるころではなかったと…